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オブアルブミンはニワトリ卵白の主成分です。
１分子あたり２個のセリンがリン酸化されています。
通常のSDS-PAGE では一本のバンドが見えます。
Zn2+–Phos-tag SDS-PAGEでは，４本のバンドが見えることから，
４種類のリン酸化種が存在することがわかります。
アルカリフォスファターゼ処理をすると，
経時的に脱リン酸化され，もっとも移動度の大きい一本のバンドに収束します。
４種類のバンドを，CBB染色したゲルから切り抜き
質量分析で，リン酸化部位を調べたところ
図の右に示したように，それぞれのバンドが含むリン酸化アミノ酸が決定されました。
なお，Mn2+–Phos-tag SDS-PAGEでは，
１−３の３種類のバンドを分離することができません。